巫山戯たタイトルだとお叱りを請けるかも知れ無いが、無論巫山戯てなどいない。
私は至って大真面目に、復帰してから毎回赤単で勝負する時はサイドボードは「15+1枚」にしている。



そんなサイドボードは反則じゃないか!インチキするな!!!



貴方はそれはそれは「ミシュラの魂を奪ったファイレクシアに復讐を誓うウルザ」の如く激昂する筈だ。
その怒りは打ち消されないし、軽減される事もないが、どうかキッカーコストを支払う前にとある記事に目を通してくれないだろうか。

その記事の名前は 「猿にしか分らない赤バーン講座」

内容の無断転載は禁止されているので、引用は自粛するが、興味がある方は是非検索してみて欲しい。一番上にあります。
(リンクもお断りかもしれないので)

と言うか、是非、赤単デッキを主に使うプレイヤー(特にバーンを愛して使う貴方と私)の皆々様は必読だ。
暗記して、どうぞ。

私が赤単にこだわる限り、私の「サイドボード15枚+1枚」、つまり16枚目のカードは、CCC 7th Winner はやしさんの記事そのものだ。


この記事に出会わなかったら、私はマジックに復帰しても早々に挫折していたかもしれない。
以前より簡単に手に入る「グランプリ上位者のデッキリスト」、そのテンプレート通りに高額なカードを4枚づつ導入し、「何故そのカードなのか、何故そのデッキなのか?」も理解せずに「カードゲームをプレイしている」つもりになって、またきっと何処かで嫌気がさしたり、冷めたりしてマジックから引退していただろう。
それは自分では思考しないままに他人の指示通り勧めていく、チュートリアルと何も変わらない。
勿論コピーデッキも否定しないし、高額なカードも、単体でぶっ壊れた効果を持つカードも、凶悪でえげつないシナジーも、カードゲームを辞めたくなるコンボも(ドサクサに紛れて書くが私はレガシーのANTと言うデッキが大嫌いだ)、それを好んで使うプレイヤーも否定しないし、個人の楽しみでお金と時間と言うリソースを消費しているのだから。

でも私にとってMTGの一番の楽しみは「デッキを作っている時」だと思う。
勿論勝ちたいし、ハンデスたっぷり除去たっぷりの黒コンを4ターンで火の海に沈めてみたいし、うんざりするくらい妨害してくるパーミッション相手に対等に戦ってみたい。
アジャニの奥義を発動してライフ100ゲインする相手に頭蓋割りしてみたい。
そんな隙の無い、ハイパーウェポンな赤単バーンをいつかは構築したい。
「赤単は成績を残せない」とか「安上がり」とか「息切れしたらこっちの勝ち」とか「ドラゴンストンピィ(笑)」とか言われ放題だけども・・・。まだ私がホモガキだった頃に白ウィ二ーにサイドから「崇拝」や「赤の防御円」貼られて投了したこともあったけども・・・。


昔話ついでに私が赤が好きになった理由、当時中学校2年くらいで、月に二千円のお小遣いでは満足にカードを買えなかったし、友人達が見兼ねてプレゼントしてくれた「アルゴスのワーム」と「大天使」、先日の日記で少し触れたけど「溶岩獣のタイタン」が唯一の主力で。
色も合わないし、フェッチランドもペインランドも持ってないから基本地形の寄せ集め。
もう全然勝てる事なんて無かったから、正直MTGをプレイするのに集まるのは本当は少し苦痛だった。

その日、月に一度だけMTGのパックが買える日。
インベージョンやプレーンシフトなんかよりも、「墜ちたるものヴォルラス」目当てでネメシスのパックを開封して、出てきたレアの「弾ける子嚢」の使い方なんて良く解らなくて、どうせならパワーとタフネスの高いファッティが良かったのに何て項垂れていたら、多分今の私と同じかもう少し若いお兄さんに後ろから声をかけられたんだ。

「そのレア要らないの?」
「はい・・・トレードってして貰えますか?」
「いや。俺も沢山あるから要らない」
「そうですか・・・」
「あのさ、火炎舌のカヴー持ってる?あとブラストダーム」
「えーっと・・・多分」
「無かったらそこの『ダンボールに捨ててあるから(当時は要らないコモンやアンコモンをダンボールに捨てていく人が居た)』拾ってきな」
「・・・・・・?」

訳が分らないが言われたままカードを掻き集める。
ヤヴィマヤの火は持ってなかったが、「セラのアバター1枚とこの4枚交換しよう」とお兄さんに提案された。
「セラのアバター」は大好きなカードだったから正直嫌だったが、付き合ってくれてるお兄さんにもなんか悪かったし、言われるまま交換した。

お兄さんは、自分のカードも出しながら集めたカードを一枚ずつ「そのカードの役割」を丁寧に教えてくれた。
「火炎舌のカヴー」は何をするのか。
「扇動するものリース」は何をするのか。
弱すぎると勝手に思っていた「キマイラ像」は。
「ヤヴィマヤの火」を置いたらどうなるのか。生贄にするタイミング。

当時私はブラストダームの強さも解らなくて、だって数ターン後には勝手に死ぬからね。ゴミかなんかだと思ってた。

漸く理解出来た頃に出来たデッキは「ファイアーズ」。
その時は「ファイアーズ」の名前も知らなかったし、流石に極楽鳥は居なかったけど。
今思えばとんでもなく破格なトレードでそれぞれのキーパーツを分けてくれた。一生忘れない。
スリーブも買えない時期だったからヘビープレイドだけども、そのデッキは今でも大切に仕舞ってある。
初めて作った「デッキ」だったと思う。
中学校を卒業してバイトして自分のお金を使ってカードを買える日までずっと使った。
いつかレガシーに戻る時は多分また使うと思う。
決して万能なデッキじゃないんだけどね。私に赤の面白さを教えてくれたのは「火炎舌のカヴー」だったな。一番大好きなクリーチャーだし、一度は離れたけどそれは今でも変わらないかも。


と、デッキ構築に行き詰まって「いっそコピーデッキでいいんじゃね?」と思ってる時に、上で紹介した記事を見つけてしまい、色々考えてしまった訳です。
深夜の長文テンション怖い!

全然デッキビルダーとしての腕はうんこなので偉そうに書いて恥ずかしい限りですが、オリジナルデッキは今後も貫きたいと考えてます。


さてさてそんな気持ちを抱えつつ、大宮まで出張して友人とショップに出向き、昨日作成し終えた(つもりになっていた)赤単バーン試作ver.1をぶん回してきました。

気になる結果、カジュアルで12戦して7勝。
これを満足として終わらせるのか、8月に本格的にMTG復帰出来る迄解体と構築を繰り返すのか、って事で、もう一度マナカーブから見直してます。

やっぱり赤単おもろいわ。
それと初めて赤単信心と戦ってみました。何あれ怖い!
神は破壊不能って!「神なんて要らねえんだよ!(無神論者)」って言ったら相手の方は淫夢厨じゃないのか苦笑いされてました。
すいませんでした。
それから友人が「タッサの試練」をクリーチャーに付ける度に「試練を与えましょう・・・」ってヒゲクマの真似すんのうざかったわ。

それと大宮のプレイヤーさんいい人やった!兵庫にいた頃のピリピリした感じと大違い!!

まだ宇都宮のカードショップは行ったことないからどんな雰囲気なのか少し不安やけど楽しみやね。
コミュ症だから頑張らないと。

ではまた!





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